農林水産省と全国担い手育成総合支援協議会では昭和61年から毎年、意欲と能力のある農業者の一層の経営発展を図ることを目的に優れた経営を実践している農業経営体を表彰する「全国優良経営体表彰」を実施しています。
今年度は、昨年山口県集落営農法人優良経営体表彰で、山口県知事賞を受賞した下関市の「農事組合法人松屋(まつや)」を推薦しました。
同法人は、下関市東部沿岸干拓地で121.1haの経営を展開している法人です。(主要作物:水稲80.38ha、WCS3.45ha、大麦(裏作)31.6ha、オリジナルユリ球根0.68ha、その他野菜5ha)
水稲では品種毎の適正な適期管理により、高収量を確保し、大麦のビール会社との契約栽培、野菜は学校給食へ供給するなど需要に応じた生産に努めています。花き球根栽培は、県育成のオリジナルユリの切り花用球根を生産、県内で出荷される球根のほとんどを供給しています。こうした取り組みを通じて若い人材を雇用できる収益と周年を通じて作業がある経営を実現しており、法人設立時(平成24年)に比べ経営規模150%、売上高126%(6976→8843万円)を達成、令和2年4月には県立農大の新卒者の雇用を実現しています。
こうした取り組みが評価され、全国担い手育成総合支援協議会長賞を受賞されました。
表彰式は、全国農業担い手サミットinふくいが開催された福井県鯖江市で行われ、農事組合法人松屋長谷川仁広代表理事ご夫妻が出席され、全国担い手育成協議会長(全国農業会議所会長)から表彰状を授与されました。
【近年の受賞状況】
令和2年度
・農事組合法人ふるさと吉見 農林水産省経営局長賞を受賞 (経営改善部門)
令和元年度
・農事組合法人二島西 全国担い手育成総合支援協議会長賞(経営改善部門)
平成30年度
・有限会社船方総合農場 農林水産大臣賞を受賞(6次産業化部門)
・農事組合法人ファーム17 農林水産省経営局長賞を受賞(経営改善部門)
平成28年度
・農事組合法人河原(かわら) 全国担い手総合支援協議会長賞(集落営農部門)